海外留学で心が鍛えられました

10代最後の年にアメリカのワシントン州へ1年程冬休み 短期留学しました。同年代の日本人数名と一緒に渡米だったので、行きの機内は和気あいあいと楽しく、これから始まるアメリカでの生活に胸を躍らせていました。

シアトルタコマ空港に到着し、バスにて1年間通学する学校へ。
車窓からの景色はとても美しく、誰かが「ここで1年暮らすんだ…」と感慨深げにつぶやいたのを良くおぼえています。

諸注意を受けた後、ホストファミリーと初対面、そのままホストの家へ向かいます。私がお世話になったファミリーは40代夫婦とその友人女性という、詳しく聞いていいのか悪いのか、とにかく不思議な組み合わせの家族?でした。
留学生を毎年受け入れているので扱いに慣れているらしく、家の中の事を説明してくれたあと、食事を用意してくれました。

この時のパスタ…本当にまずかった…(ごめんなさい!)。
酸っぱいケチャップ味の柔らかいスパゲッティ…。ほとんど食べられませんでした。これから先どうしよう、激ヤセして日本に帰るかも…と本気で考えました。

よくわからない英語の会話を一生懸命聞き、長時間のフライトもあり疲れていた私は自分の部屋で休むことにしました。自分の部屋に入った瞬間、緊張の糸が切れたんです。本当に泣けてしょうがなかった。
日本が恋しくて、持ってきた英和辞典の世界地図のページを開き、日本をなでながら泣いていました。

泣きながら荷物の整理をし、教科書をしまおうと机の引き出しを開けてみると、1枚の紙が入っていました。その紙には、学校までのバスの乗り方や付近の情報が日本語で書かれていたのです。
前回、ホームステイをしていた日本人の留学生が書いておいてくれたものでした。本当に嬉しくて、その紙1枚で先ほどまですごく沈んでいた気持ちを前向きにすることが出来ました。たった1年しかないのに泣いている暇なんてないと。

その1年後、帰国を控えて私も次の日本人留学生に1枚の紙を残しました。
ちなみにその後の食事はどれもおいしく高カロリーで激ヤセすることはなかったです。